ビギナー向けのドローンは、コストパフォーマンスの良い機体をお手頃な価格で手に入れられます。また、経験の浅いパイロットにも適したハイエンドドローンなどもあります。このガイドでは、まったくのビギナーから、少し経験を積んで次のスキルアップをめざしたい中級ビギナーまでを対象に、広い意味でのビギナーに最適なおすすめのドローンを紹介します。
高画質のカメラとプロペラガードを両方とも備えたドローンは多くありませんが、DJIはビギナー向けのドローン製品を数多くそろえており、ユーザーにも好評です。それではさっそく、ビギナー向けのベストドローンを見ていくことにしましょう。
Tello(Ryze tech)
Telloは、究極のビギナー向けドローンです。わずか12800円と、財布にやさしい超お手頃価格ですが、技術の出し惜しみはありません。小型ドローンながら、DJIの高度なテクノロジーを採用し、開封したその瞬間から、手軽に飛ばすことができます。カメラを搭載するビギナー向けドローンとしては最高モデルのひとつです。Telloに搭載された5 MPカメラは、セルフィー(自撮り)の世界に、まったく新しい視点を加えてくれます。
超軽量設計
どれぐらい小型かというと、具体的には重量わずか80グラム。超軽量設計なので飛ばすのもごく簡単、ビギナー向けベストドローンのひとつに挙げられることは間違いありません。しかも、プロペラガードなどの安全性機能と高耐久性設計で、初めてのパイロットが腕を磨いていく最初の1台として理想的です。
STEMプログラミング
入門用ではすぐに飽きてしまう、そうお考えであれば、心配はいりません。Scratch(MITが開発したコンピューター言語)を使ってフライトルーチンをプログラムできるほか、最大8方向の宙返りなど、印象的な空撮テクニックもこなせます。Telloは、操縦の基本を学びたいビギナーにとっても、あるいは小型モデルを遊び尽くしたい熟練パイロットにとっても、理想的なドローンです。
対象ユーザー
ビギナー
予算の限られた学生
児童・生徒
初めてドローンを使う方
主なスペック
重量:80 g
静止画の解像度:5 MP
動画の解像度:720p HD
レンズ視野角(FOV):82.6°
フォーマット:JPG(静止画)、MP4 (動画)
飛行時間:約13分
最大飛行距離:100 m
DJI Spark
ビギナー向けあるいは小型のドローンとなったら、DJIのSparkを抜きに語ることはできません。楽しい、やさしい、親しみやすいの三拍子がそろったSparkは、友だちどうしの遊びに、最初の1台として理想的なドローンです。サイズにもかかわらず、DJIの特徴的なテクノロジー、高画質カメラ、安定性の高いジンバルなど、インパクトはハイエンド機にも劣りません。特に素晴らしいのが、ジェスチャーコントロールです。手の動きでコントロールするこのモードに慣れたら、ドローンを飛ばすのがいかに簡単で刺激的か、きっと実感できるでしょう。
迅速な起動とジェスチャーコントロール
Sparkをポケットから取り出し、手のひらから飛び立たせるまでの所要時間はほぼ10秒。Sparkをリモコンやモバイルアプリとペアリングする必要もありません。片手を上げて、ジェスチャーコントロールモードに入るだけです。手を振ると、機体がおよそ6m後退します。次に、指で四角を作ると、仲間と一緒のスナップショットを撮ることができます。撮影が終わったら、両腕を上げると戻ってきます。
1200万画素カメラ
小型でも、けっして侮れません。Sparkは12 MPのカメラと2軸ジンバルを搭載し、驚くほど滑らかな空撮が可能です。Sparkのカメラは、ビギナーでも高画質な撮影が可能で、その画質は大型で高価なドローンのカメラに勝るとも劣りません。
スマート機能
ジェスチャーモードのほかに、Quickshots、ActiveTrack、Tapflyなどのインテリジェントフライトモードもあります。機体下方のビジョンセンサーが、屋内でSparkの位置を保ちます。友だちと一緒にドローンでセルフィーを撮ってみたいとお考えなら、Sparkは筆頭候補です。
対象ユーザー
ビギナー
ビデオブロガー
空撮でセルフィーを撮りたい方
旅行の好きな方
主なスペック
重量:300 g
静止画の解像度:12 MP
動画の解像度:1080p
レンズ視野角(FOV):81.9°
センサー:1 / 2.3″ CMOS
飛行時間:約16分
飛行距離:2 km *
Mavic Air
Mavic AirはMavic ProとSparkの中間に位置し、パワーと携帯性を兼ね備えた、ビギナーにとっても最高のドローンです。Mavic Proと比べると、サイズは半分ながら機能はほぼ同等。どんな旅先にでもお供します。Mavic Airがそれほどまで最高と言える理由を、詳しくご説明しましょう。
飛行安全性が向上
初めてドローンを操縦するとき、まず心配なのが飛行の安全性です。誰だって、初飛行でドローンを墜落させたくはありません。Mavic Airには、実用的な安全対策が数多く組み込まれています。前方、後方、下方にステレオビジョンセンサーを装備し、飛行中の周囲の環境を認識します。これが、高度操縦支援システム(APAS)の基本となり、安全な着陸場所を教えてくれたり、飛行中に障害物を自動的に回避したりするため、類を見ない安全性が保証されるのです。
折りたたみ設計とスマート機能
Mavic Airは、優れた携帯性を誇り、折りたためばスマートフォンほどの大きさになってバックパックに収まるので、旅行にも理想的です。屋外の撮影を楽しみたい場合には、ActiveTrack、QuickShots、SmartCaptureといった直感的なインテリジェント機能で、動きのある複雑な撮影もごく簡単です。ActiveTrackは、被写体を識別し、追尾しながら撮影します。追加の機器は必要ありません。ハイキングの様子を周囲の絶景とともに映像に記録したり、自転車旅行を追尾撮影したりできます。
3軸4Kカメラ
Mavic Airは、操縦が楽しいドローンですが、初心者にとって「飛ばすのが簡単」なドローンにとどまりません。高性能の空撮カメラにも注目です。Mavic Airは12 MPの4Kカメラを搭載し、JPGフォーマットの静止画とDNG RAW画像を撮影できます。また、3軸メカニカルジンバルが、あらゆる空撮映像を可能なかぎり滑らかな動きに仕上げます。8 GBの内部ストレージを標準装備しているので、静止画も動画も本体に直接保存できます。その気になれば、YouTubeとFacebookにライブストリーミングする機能もあります。
対象ユーザー
安全性が気になる方
旅行の好きな方
アウトドア愛好家
高画質と携帯性を求める方
主なスペック
重量:430 g
静止画の解像度:12 MP
動画の解像度:4K
レンズ視野角(FOV):85°
センサー:1 / 2.3″ CMOS
飛行時間:約21分
最大飛行距離:2 km*
Mavic Pro
世界中を旅していて、携帯性が高く使いやすい、しかもカメラ性能も高いドローンをお探しなら、今やDJIを代表するモデルとなったMavic Proこそ、探し求めていた一台です。高性能な折りたたみ式ドローンは、どこに行ってもその旅先の異国情緒を高精細な画像で撮影できます。
ビギナーモード
Mavic Proは、プロフェッショナル仕様のカメラを搭載し、専門家の操縦にも対応しますが、一方では、エントリーレベルのユーザーでも使えるベーシックな操縦機能もたくさん用意されています。
DJIが、特に経験の浅いパイロットを配慮して設計したのが、ビギナーモードです。ビギナーモードで操縦しているとき、Mavic Proで飛行高度と飛行範囲に制限がかかります。つまり、基本的な操縦を学習している段階で、見失ったりコントロール不能になったりする心配がないということです。
スマート機能と長時間飛行
ビギナーモードで操縦に慣れてきたら、Tripodに進んでみましょう。ただし、屋外で初めて操縦するときには、風のない好条件の日を選んでください。それで成功したら、だんだん上級の操縦や場所に進めます。飛行時間は最大27分。無限の空が待っています。
3軸4Kカメラ
操縦スキルを磨くときには、目を見張るような空撮にも忘れず挑戦してみましょう。3軸ジンバルが、4K動画対応の高性能12 MPカメラを安定させるので、初心者でもプロなみの空撮が可能です。撮影はJPGまたはDNG RAW画像として保存でき、事後処理も思いのままです。
対象ユーザー
小型の空撮カメラ、長いバッテリー持続時間、高画質をお求めのドローンユーザー
信頼性の高い空撮性能と携帯性を求める新しいタイプの写真家
旅行の好きな方
主なスペック
重量:734 g
静止画の解像度:12 MP
動画の解像度:4K
レンズ視野角(FOV):78.8°
センサー:1 / 2.3″ CMOS
飛行時間:約27分
最大飛行距離:4km *
* 障害物、干渉物のない環境。
ドローンは初めてという人から、スキルの発展と向上をめざす人まで、DJIはそれぞれの条件にふさわしいドローンを充実のラインアップで取りそろえています。
TelloとSparkは、これから操縦を学びたいとお考えの初心者に理想的な小型ドローンです。超コンパクトで軽量にもかかわらず、印象に残る空撮、スナップ写真、セルフィーなどを撮ることができます。
Mavic AirとMavic Proは、DJIのなかではさらに高度になった製品ですが、それでも操縦は驚くほど簡単で、ドローンの操縦を始めようとする人には、やはり最適な選択肢です。自由自在に飛べるようになっても、飽きているひまはありません。次はさまざまなインテリジェントフライトモードを習得し、世界トップクラスの画像を記録しましょう。ビギナー向けドローン各モデルの仕様比較などに興味をお持ちの方は、DJIストアをご覧ください。