今回の記事はDJI FPVの目視外飛行時の飛行許可・承認申請でご質問いただく内容をQ&A形式にて回答いたします。
屋外でゴーグルを装着しDJI FPVを飛行させる場合は、航空法における目視外飛行に該当します。国土交通省に飛行申請を行い、必ず飛行の許可・承認を取得してから飛行してください。
まず、飛行申請を行うには申請用紙を郵送する方法とオンライン申請の二通りあります。
今回はオンライン申請時の画面を例としてQ&Aをご紹介します。
Q&A
Q1 機体の登録はどの様に行いますか?
A. DIPSログイン直後の画面の「無人航空機情報の登録・変更」から機体の登録を行います。
Q2 機体登録画面のホームページ掲載無人航空機一覧にDJI FPVが掲載されていません。
A. DJI FPVはホームページ掲載無人航空機ではありません。機体登録はホームページ掲載無人航空機以外から行います。
尚、登録する機体重量はkg表記なので、795gを0.8kgと表記する必要がありますのでお気を付けください。
Q3. 機体登録時の機体基準適合情報の記載内容を教えてください。
A. この項目では機体が定められた基準に適合しているのか回答及び機体の基本性能等を登録します。以下の記載例及び説明をご参考ください。間違えやすい点としては項目6が「否」ではなく、自動飛行システムがありませんので「該当せず」となります。
項目4~6 機体基準適合に対する回答
項目8~10 機体情報の記載
機体基準適合追加情報に各項目の指示通り製品の写真添付、性能記載、マニュアル添付を行います。
添付する写真例
添付する写真例
機体性能記入
性能記入内容
最高速度(km/h): 140
最高到達高度(m): 6,000
電波到達距離(m): 6,000
飛行可能風速(m/s以下): 13.8
最大積載可能重量(kg): 0
最大使用可能時間(分): 20
添付するマニュアル「DJI FPV ユーザーマニュアル v1.0」
ダウンロードURL: https://www.dji.com/jp/dji-fpv/downloads
*DIPSのシステム上、アップロード容量制限が30MBとなります。マニュアル(PDFファイル)を30MB以下に圧縮する必要があります。
Q4. 目視外飛行の申請を行う際に表示される機体登録の追加基準の記載方法を教えてください。
A. 項目4-1~4-3の計3項目への記載が必要です。
項目4-1
「機体に設置されたカメラ等・・・」を選択します。
「資料及び写真等」に機体にカメラが設置されている写真とカメラの映像がゴーグルに映し出されている写真を添付する必要があります。
添付できるファイルは1つですので、Microsoft WordやPower Pointに2つの写真を掲載し、1つのファイルとして添付しましょう。
添付する写真例
カメラが設置されている写真
ゴーグル画面の写真
項目4-2
「その他」を選択し、記述例を参考にゴーグル上に必要事項が表示されることを記載します。また、確認資料としてゴーグル内の表示を写真として添付します。
「その他」記述例
プロポには画面表示がないが、ゴーグルにて離陸地点の方位が常時表示され、距離及び高度も表示されるため位置が確認できる。機体異常時には画面内にその旨が表示される。
添付する写真例
機体の異常の確認
機体の位置を確認
*速度、高度、距離およびホームポイントの方位
項目4-3
「電波遮断時にはフェールセーフ・・・」を選択します。
資料としてユーザーマニュアル内の「フェールセーフRTH」(P.18)のキャプチャを添付します。
添付する写真例
以上、目視外飛行時の飛行許可・承認申請でご質問いただく内容をQ&A形式で掲載いたしました。日本国内において、ゴーグルを使用するFPV飛行は航空法における「承認が必要となる飛行の方法」の「目視外飛行に」に該当します。かならず飛行申請を行い、許可・承認を得てからDJI FPVの飛行をお楽しみください。
お役立ちリンク集
DJI FPV 製品詳細
DJI FPVの主な特徴や飛行ルール
DJI Care Refresh
国土交通省ホームページ 無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール
国土交通省 オンライン飛行申請ページ DIPS(ドローン情報基盤システム)
DIPS指南書(R3.1月)
警察庁ホームページ 小型無人機等飛行禁止法に関する情報