DJIのハンドヘルド用カメラジンバル「Ronin-S」は、CES 2018で発表されたとたん、大きな話題を集めました。そのRonin-Sの実物がついに我々の前に現れました。格言にもあるとおり、「いいものは遅れてきてもいい」わけで、ようやく姿を現したRonin-Sは、素晴らしい一品に仕上がりました。
スマートフォンに対応するOsmo Mobileとは違い、Ronin-Sはデジタル一眼レフ/ミラーレスカメラ用の片手持ちジンバルです。スマートフォンから、専用カメラ機器の世界へステップアップしたいビデオカメラマンやビデオブロガーを想定して開発されました。
待望のRonin-Sがついに登場したのを記念して、92,800円という価格だけでは語れないその実力に迫ってみます。
製品の内容
Ronin-Sのパッケージは、DJIのパッケージデザイナー渾身の作です。DJI製品でおなじみのステープルホワイトの外箱に製品の写真があしらわれ、中からは頑丈なグレーのスチロール製収納ケースが現れます。
両面に「DJI – Ronin-S」の文字が浮き彫りになっており、上部にはハンドルが付いているので、ブリーフケースのように持ち運ぶことができます。
見た目どおり頑丈で、上に乗っても壊れそうにありませんが、もちろんそれはお勧めしません。そのくらい、新しいRonin-Sは安全に保護されているということです。パッケージ担当者に、拍手を送りましょう。
では、そのケースの中身をを、ひとつひとつ確かめてみます。
すぐに気づくのは、Ronin-Sが分解された状態で、パーツとアクセサリーがすべてばらばらに収納されていることです。
取り外し可能なモジュール設計なので、Ronin-Sは限られた狭いスペースにも分解して収納できます。その特長が、最初の梱包状態で実証されているというわけです。
同梱されているセット内容は、以下のとおりです。
ジンバル
BG37グリップ(内蔵バッテリー)
カメラマウントプレート
Focusホイール
RSS IR制御ケーブル
マルチカメラ制御ケーブル(Type-C)
レンズサポート
カメラライザー
延長用グリップ/三脚
マルチカメラ制御ケーブル(Type-B)
USB-Cケーブル
24W USB電源アダプター(地域によって型式は異なります)
アクセサリーボックス
六角レンチ
面ファスナーストラップ(ケーブル用)
面ファスナーストラップ(ジンバル用)
収納ケース
ジンバルとバッテリーグリップが、Ronin-Sのメインとなるパーツです。カメラは、マウントプレートを使って固定します。カメラの種類を問わず、レンズサポートを使うことをお勧めします。
延長用グリップは、折りたたんで使えば、本体グリップを延長して手持ちの安定性を高められるほか、静止画やパノラマ、タイムラプスの撮影時に広げて三脚として使うこともできます。
カメラの焦点は、Focusホイールで操作します。
アクセサリーボックス
・カメラライザーを使えば、小型軽量のカメラにも対応します。
・キヤノンとソニーのカメラ用に、赤外線制御のコントロールケーブルが付属します。
・マルチカメラ制御ケーブル(Type-C)は、Panasonic GH5をはじめ、Type-Cコネクターを使用する機種に対応します。
・マルチカメラ制御ケーブル(Type-B)は、Nikon D850など特定のカメラに対応します。
・USB-Cケーブルも付属。ファームウェア更新の際にコンピューターに接続するときや、付属の24W USB電源アダプターを使って充電するときに使用します。
カメラの取り付け
業界標準のクイックリリースプレートを採用しているため、カメラをジンバルに取り付けて連続撮影するにも、三脚で静止画を撮影するのも簡単です。
疑問点がある場合や、パーツに不足があるときは、DJIのサポートに直接お問い合わせください。喜んでお手伝いいたします。
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