DJI Mini 3 Proは、Miniシリーズの中で最高レベルの性能を備えた最新ドローンです。Miniシリーズの軽量設計を引き継ぎ、Mini 3 Proの重量も249 g未満と軽量です。その一方で、イメージングシステム、飛行性能、インテリジェント機能は、Miniシリーズの前モデルよりも全体的に大幅アップグレードし、今まで以上に、初心者でも使いやすいドローンとなっています。この記事では、アップグレードした点について紹介し、Mini 2とMavic Air 2との違いを詳しく見ていきます。
外観&デザイン
製品名 | DJI Mini 3 Pro | DJI Mini 2 | Mavic Air 2 |
---|---|---|---|
重量 | 249 g未満 | 199 g | 570 g |
サイズ(長さ×幅×高さ) | 折りたたんだ状態:145×90×62 mm | 折りたたんだ状態:138×81×57 mm | 折りたたんだ状態:180×97×84 mm |
DJI Miniシリーズの製品設計時のコンセプトは、軽量で携帯性に優れていることです。DJI Mini 3 Proもこのコンセプトを元に設計され、重量は249 g未満となっています。この249 gという重量は、多くの国や地域の法規制で設定されている重量制限をクリアしているため、飛行するのに登録や訓練は必要ありません(日本国内の場合:ご使用の前に、適用される全ての法律および規則に従って、飛行許可・承認や機体の登録手続き等を行ってください)。頻繁に旅行に出るユーザーにとって、Miniシリーズのドローンは、そのような面倒な手続きをしなくて済む便利なドローンです(飛行する前に、現地の法律および規制を確認し、遵守してください)。コンパクトサイズであるため、持ち運びやすく、バッグにすっぽり収まります。旅先に持っていって、そこでしか体験できない忘れがたい瞬間を撮影しましょう。
外観とサイズ感に関して言えば、その実用性から見て、DJI Mini 3 ProとDJI Mini 2が優れているでしょう。この2製品が、携帯性と利便性を重視するユーザーに理想的なドローンとなっています。
画質
製品名 | DJI Mini 3 Pro | DJI Mini 2 | Mavic Air 2 |
---|---|---|---|
センサーサイズ | 1/1.3インチ | 1/2.3インチ | 1/2インチ |
静止画 最大解像度 | 48 MP | 12 MP | 48 MP |
動画 最大解像度 | 4K/60fps | 4K/30fps | 4K/60fps |
縦向き撮影 | 縦向き撮影機 | × | パノラマモードで可能 |
HDR画像 | ✓ | × | ✓ |
ズーム | 4倍ズーム | 4倍ズーム | 4倍ズーム |
画質は、カメラドローンのコアとなる特徴です。DJI Mini 3 Proは、この記事で取り上げる3製品の中で最も大きいセンサーサイズ1/1.3インチを誇ります。センサーが大きくなればなるほど、より多くの視覚情報を取り込むことができ、その結果、より優れた画質を実現します。高画質の映像は、大きなスクリーンで見ても、細部までクリアに表示できます。
DJI Mini 3 ProとMavic Air 2はどちらも、48MP写真、4K/60fps動画、4K HDR映像を撮影できます。DJI Mini 2はこのレベルには達していません。厳しい照度環境下で撮影したときに、この違いは明らかに現れます。日中でも夜間でも、DJI Mini 3 ProとMavic Air 2のカメラシステムは、適切な明るさで、細部までクリアに再現した映像を撮影できます。後編集をしなくても、すぐに共有できるレベルの映像を撮影できるため、DJI Mini 3 ProとMavic Air 2は、シネマティックな映像を簡単に撮影したいと思っている初心者にとって、理想的な製品です。
後編集を必要としない縦向き撮影機能に対応しているのは、3製品の中で、DJI Mini 3 Proだけです。Mavic Air 2も縦向き映像の撮影に対応はしていますが、Mini 3 Proのものとは異なります。Mavic Air 2の縦向き撮影は、パノラマで複数の写真を繋げ合わせたものとなり、その後、クロップ編集作業などが必要な場合があります。DJI Mini 3 Proのジンバルは構造が再設計され、回転範囲が拡大し、90°までカメラが回転できるため、フルサイズセンサーを使った縦向き撮影が可能です。そのため、縦向きにするために、後編集で画質を落としたり、クロップしたりする必要はありません。動画をエクスポートした後は、InstagramやTikTokなどの短編動画用SNSに直接投稿することができます。撮影した縦向き映像は、各SNSプラットフォームの縦向き映像サイズに最適化されているため、後編集する必要はなく、簡単な操作で、SNS向けの高品質のコンテンツを作成することができます。
画質の点では、DJI Mini 3 Proが他の2製品よりも大きなセンサーサイズに対応し、縦向き撮影も可能であるため、このカテゴリーではDJI Mini 3 Proが一番優れていると言って良いでしょう。
飛行性能
製品名 | DJI Mini 3 Pro | DJI Mini 2 | Mavic Air 2 |
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最大バッテリー駆動時間 | 2つのオプション: 34分/47分 | 31分(日本:18分) | 34分 |
最大映像伝送距離&解像度 | 12 km(日本:8 km)、1080p | 10 km(日本:6 km)、720p | 10 km(日本:6 km)、1080p |
最大風圧抵抗 | 38.5 km/h | 29~38 km/h | 29~38 km/h |
画質とデザインが優れていても、飛行性能が劣っていては元も子もありません。どのドローンが、思う存分かつ安全に飛行できるか見ていきましょう。
バッテリー駆動時間の面では、DJI Mini 3 Proが、2種類のバッテリーオプションを提供した初めてのDJIコンシューマー向けドローンです。ユーザーは、駆動時間が34分の標準のインテリジェント フライトバッテリー、または最大47分のインテリジェント フライトバッテリー Plus[1]から選べます。駆動時間が13分長くなると、その時間を使って、その周辺をゆっくり探索したり、構図合わせに時間をかけたり、インテリジェント機能を使ってもう一本撮影したりすることができます。飛行時間が長くなれば、完璧なショットが撮れる可能性も増えるでしょう。
映像伝送性能に関しては、3製品の中で、DJI Mini 3 Proの伝送距離が最も長く、高画質の映像を最大12 kmの距離で安定して伝送することができます。
DJI Mini 3 ProとDJI Mini 2は小型で軽量ですが、 風圧抵抗性能に関しては、Mavic Air 2に劣ることはありません。最大で風速38 km/hの風の中でも、安定して飛行することができ、風で揺れる木の枝や葉、波立つ水面の映像を撮影することができます。
飛行速度の点では、Mavic Air 2が最も速く飛行します。スポーツモードでの水平飛行速度は、最大19 m/sを誇り、Mini 3 ProやMini 2の16 m/sよりも高い速度を達成しています。
飛行性能については、総合的に見ると、DJI Mini 3 Proが3製品の中で最も優れていると言えるでしょう。その理由として、他の2製品よりも長い飛行時間や映像伝送距離を誇り、優れた風圧抵抗性能も有しています。
初心者向け機能
製品名 | DJI Mini 3 Pro | DJI Mini 2 | Mavic Air 2 |
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障害物検知 | 3方向障害物検知(前方/後方/下方) APAS 4.0 | × | 3方向障害物検知(前方/後方/下方) APAS 3.0 |
マスターショット | ✓ | × | × |
オートフォーカス | フォーカストラック | × | フォーカストラック |
クイックショット | ✓ | ✓ | ✓ |
タイムラプス | ✓ | × | ✓ |
空撮を始めたばかりの人は、衝突することを心配したり、撮影した映像の出来にがっかりしたりして、初めての飛行で味わうワクワクが薄れてしまうことがよくあります。
DJI Mini 3 ProとMavic Air 2は、どちらも3方向障害物検知を搭載し、優れた安全性を備えています。Mini 3 Proは、Miniシリーズで初めて、障害物検知機能に対応したドローンです。Mini 3 Proは、前方/後方/下方デュアルビジョンセンサーと高度操縦支援システム (APAS 4.0)に対応しているため、安心して飛行することができます。この機能により、DJI Mini 3 Proは、飛行経路上にある障害物を自動で回避できるため、飛行中の心配事が減り、安心して撮影に集中できます。
DJIユーザーに人気のマスターショットは、トップクラスのDJIドローンだけが対応している機能です。マスターショットを使えば、タップするだけで、シネマティックな映像が作成できます。この機能では、ドローンは飛行経路とカメラの動きを自動で決定し撮影します。さらに、撮影した映像に自動で音楽やトランジションを追加してくれます。この機能を搭載したDJI Mini 3 Proを使えば、初心者でも簡単にプロレベルの映像を作成できます。DJI Mini 3 Proが対応しているインテリジェント機能は他にもあり、Mavic Air 2と同様に、フォーカストラック、クイックショット、タイムラプスにも対応しています。スキルレベルに関わらず、アプリ画面で数回タップするだけで、ドラマチックな映像を撮影できてしまいます。
ドローン初心者にとって、DJI Mini 3 Proが優れた性能を最もバランス良く備えているドローンです。飛行安全性が向上し、直感的に操作できるため、初心者に向いています。
3つの製品を見てきましたが、自分にぴったりのドローンを見つけられたでしょうか? 非常に高いカメラ性能と直感的に操作できる機能を備えた軽量でポータブルなドローンをお探しなら、間違いなく、DJI Mini 3 Proがあなたのニーズを満たすドローンになるでしょう。
注記:
- インテリジェント フライトバッテリー Plusは、特定の国でのみ使用可能です。搭載時、機体の総重量は249 gを超えます。一部の国や地域では登録が必要になります。飛行前に必ず、現地の規制を確認してください。