新製品DJI Air 2Sは、Airシリーズ初となる1インチセンサーを搭載し、新たな基準を確立しています。しかし、この1インチセンサーとはどのようなもので、映像に対してどのような重要性を持つのでしょうか? それらについて、解説します。
カメラのセンサーサイズにより、画像を作成するために処理できる光の量が決まります。よって、大きなセンサーを使用する場合、小さなセンサーに比べて、カメラにより多くの情報を取り込むことができ、細かいイメージまで忠実に再現することができます。Airシリーズの製品ラインナップで最新ドローンにあたるDJI Air 2Sは、今回センサーが1インチセンサーにアップグレードされ、従来モデルと比較して画質が向上しています。
低照度環境下での性能

低照度環境下での性能に関しては、より大きなセンサーの方が、より多くの情報を取り込んで処理できるため、サイズが重要になってきます。DJI Air 2Sは1インチセンサーを搭載し、個々のピクセルサイズもそれに応じて大きくなっています。ピクセルは、光を吸収して電気信号を生成し、それをデジタル画像信号に変換します。ここで、より多くの光量を吸収できれば、より画像信号が強くなります。なので、ピクセルが大きいセンサーは、より多くの光データを収集し、薄暗い環境でも性能を発揮できます。センサーが大きいほど、低いISO感度でも撮影でき、全体的に画像がよりきれいになります。これは、画像ノイズを出てしまうような環境下で特に顕著で、誤った情報が生じたとしても平均化することにより、最終的には正確な画像を生成できます。
そのため、早朝や夕方に撮影する機会が多いようなユーザーには、大きなセンサーを搭載したDJI Air 2Sが特にお勧めです。
より大きなダイナミックレンジ

Mavic Air 2:48MP、1/2インチ センサー
DJI Air 2S:20MP、1インチ センサー
誰もが、写真撮影後に張り切りすぎてしまって、編集で色を強調し過ぎて、ハイライト部分が白飛びしてしまったなんて失敗をしたことがあると思います。従来のピクセルサイズの小さなセンサーと比較して、大きなセンサーと大きなピクセルサイズを備えたDJI Air 2Sでは、それぞれのピクセルでより多くの情報を収集できます。よって、画像の明部と暗部の両方でより多くの情報が記録され、どのような環境下でも、細部まで表現豊かに捉え、細かなニュアンスまで再現します。
余裕ある後編集
この製品を使用して最も驚くことは、撮影から戻って編集する際の、その自由度の高さです。低照度環境で撮影した暗めの画像を明るくしたり、明部/暗部の白飛び/黒つぶれを調整・復元したり、彩度を上げたり、トリミングしたり、どんな編集も余裕です。
従来と同じコンパクトサイズでも、 大型センサー搭載
センサーが大きくなると、通常、ドローンのサイズも大きくなり重くなってしまいがちですが、DJI Air 2Sは違います。4K/60fps動画を撮影できる1インチセンサーを新たに搭載したにも関わらず、DJI Air 2Sの重量は600g以下で小さなバッグにもすっきり収めることができ、旅行に携帯するのにぴったりなドローンです。
結論
DJI Air 2Sは、1インチセンサーを搭載し、ActiveTrack 4.0やマスターショットなどのインテリジェント機能もあり、どのようなニーズにも応え、素晴らしい撮影を実現します。さあ、DJI Air 2Sを持ち出して、プロ並みの写真や素晴らしい旅の動画を撮影してみましょう。