はじめに
Mavic 2 Zoomを選ぶべき理由は数多くあります。長いバッテリー駆動時間、1/2.3インチセンサー、優れた望遠性能。中でも、ユニークなズームレンズは、Mavic 2 Zoomをさらに比類のないものにしています。ドリーズームのような素晴らしい機能によって、DJIは、この新型Mavicで驚くべき柔軟性を実現しました。
ズーム
Mavic 2 Zoomでは、遠く離れた場所からでも、被写体の自然な姿を撮影できるようになりました。でもそれだけではありません。焦点距離が長いため、前景と背景を同期させながらどのような場面でも圧縮効果を演出できます。これにより構図の幅が大きく広がるとともに、ダイナミックな遠近感を描写できます。
構図
撮影でジャマイカを訪れた際、その風景を映し出したいと思いました。しかし、水面に向かってそのまま撮影すると味気ないものになってしまうため、海岸沿いに撮影することにしました。ここで、Mavic 2 Zoomの柔軟性が本領発揮です。ドローンを後退させながら同時にズームインすることで、前景を失わずに場面を圧縮できました。もっと大きな広角レンズでは、遠すぎて撮影できなかったでしょう。
ズームでレイヤーを追加
48mmのMavic 2 Zoom
1つの場所でユニークな構図を数多く撮影できたことは今までありませんでした。長焦点レンズの圧縮により、新しい撮影アイデアが生まれ、空撮写真を平面に描写し、被写体との距離を一定に保つことが簡単にできます。
画像を平面化
ヒント
ダイナミックな前景を撮影するには、トライポッドモードで飛行してみましょう。飛行速度を抑えて、見る人の気が散らないようにできます。
パララックスで背景をデザイン
飛行中に望遠レンズを使用すると、カメラ撮影に収められる背景の動きが広がります。エレガントに見えるだけでなく、場面中の被写体を際立たせることが可能です。被写体がフレームから外れないように被写体にカメラをロックします。これによって、背景にモーションブラーが生み出されます。
Point of Interest Intelligent Flight(ポイントオブインタレスト インテリジェントフライト)モードでは、より正確な軌道で旋回飛行できます。動く被写体を中心に旋回する場合、これを手動で行う訓練をする必要があります。
カメラの設定
Mavic 2 Zoomは柔軟性が大きいため、カメラが適切な設定になっているか確認する必要があります。このプロセスは個人によって異なりますが、実際にやってみた中からいくつかのヒントをお伝えしましょう。
シンプルで素晴らしい画像にするには、ノーマルのカラーセットをシャープネス0、コントラスト-3、彩度0のカスタムスタイル設定にします。陰影を強調するとダイナミックレンジも大きくなりますが、画像は鮮やかなままです。
グラデーションをつけながらダイナミックレンジと柔軟性をさらに大きくするには、カラー設定をD-Cinelikeにして、カスタムスタイル設定をシャープネス0、コントラスト-3、彩度0にします。これで、いつもより驚くほど陰影のディテールが映し出された平面画像を撮影でき、撮影後にカラーグレーディングする余地が生まれます。重要なのは、自分好みの手順を見つけることです。私自身は、カラーとコントラストでLUTプリセットを使用するのが好きです。SkyGrades NaturalとSkyGrades Cinema LUTは特にMavic 2 Zoom専用に設計されたもので、素晴らしい働きをしてくれます。
偏光フィルター
明るく晴れた日の撮影では偏光フィルターが必須です。偏向フィルターはぎらつきや反射を低減するだけでなく、カラーとコントラストを大きくすることができます。離陸前に、飛行する方向を向いてフィルターを目の高さで持って、偏光できるまで回転させます。次に、同じ方向にフロントリングをジンバル上でねじります。これで準備OKです。私個人としては、高品質のガラスを装備したSANDMARC ProやPolar Pro Vivid NDフィルターが好みです。
低照度
低照度での撮影は、撮影中のバリエーションが大きくなります。ポイントは、ISOを下げながらカメラにできるだけ多くの光を取り込むことです。レンズにNDフィルターが装着されていないことを確認してください。シャッタースピードは、通常は1秒の1/30まで下げで、光を余分に入れるようにします。飛行速度を上げすぎないようにしてください。シャッターをこの低速度に設定していると、モーションブラーが大きくなってしまいます。これを解決する方法のひとつは、ISOも下げることです。
全体的な感想
Mavic 2 Zoomと共に旅行することは、これまでのドローン飛行経験の中で間違いなく最高の楽しみです。忘れてならないのは、ズームレンズは24mmの焦点距離にすることもできるため、Mavic 2 Proと比較すると、15%視野角が広がることです。レンジとバッテリー駆動時間は驚くべきもので、多様な焦点距離は、どのような状況でも新しい可能性を開いてくれます。